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GAPとは
適正農業規範(Code of Good Agricultural Practice)
農家は昔からずっとGAPを実施してきました。
GAP(Good Agricultural Practice)とは、「安全な農産物をつくるための生産管理と、これからも農業を続けて行くために環境を大切にする農場管理のことですから、農産物を生産し販売している生産者は一人残らずGAPを実施しているのです。

しかし、農薬や肥料など化学物質を使用する現代の農業は、うっかりすると人間の健康や環境に悪影響をもたらす場合があります。今まで気付かなかったことが最近の科学で証明され、新たな法律で使用が規制されることなどもあります。このように複雑で高度な技術を要する農業に関して、どうすれば最も適切な農場管理ができるかについて、あるべき姿を体系化・標準化したものが「適正農業規範(Code of Good Agricultural Practice)と言われるものです。

農場保証としてのGAP規範

小売業者や流通業者が、産地の生産者を信頼するための条件として適正農業規範を活用することは、今や世界の常識となっています。日本でも今、正にGAPの必要性が叫ばれ、全国各地で改めてGAPへの取り組みが開始されています。

顧客から求められるGAPを産地で実施するためには、生産者が適正農業規範を正しく理解することと、規範を実践するための実践研修を行うことが必要です。

lGAPには、適切な農場管理のポイントが示されています。
lGAPは、農業生産者が利用する新しい農場管理の手法です。
lGAPを活用しながら、農場管理のレベルアップを図ります。
lGAPは、農業経営者が自主的に取り組む手法です。

GAP は、「工程管理に基づく品質保証」の考え方を農業現場に導入したものであり、同様な考え方をもつものにISO9000 やHACCP などがあります。

日本では、民間及び行政が別々にGAP を作成・普及してきた経緯から、日本には複数のGAP がありますが、その標準化の流れが2008 年からスタート。欧州は既にGLOBALGAPで統一。生産環境、社会環境、法律などの違いにより、国によってGAP の内容は異ならざるを得ませんが、世界的な調和も同等性認証の手法などにより進められています。
第三者によるGAP 審査・認証制度も既にスタートしており、「信頼できる農場」の基準として、農産物売買や農産物ブランドで利用する動きが始まっています。

参考:特定非営利活動法人(NPO 法人) 日本GAP 協会「3 分でわかるGAP」等
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